イギリスの天気について

 

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イギリスでは「1日に四季が訪れる」と言われています。それはどういうことでしょうか。

それは、朝晴れていたかと思えば急に雨が降り、まだ夏だというのにヒョウが降り出す、なんてことがあるせいです。1日の天気が「晴れのち曇り」では収まらず、「晴れのち雨のちヒョウのち雪、その後晴れ」のようなアクロバットな天気の移り変わりを見せることも多々あります。

 

この天気の悪さ。てっきりイギリス人は慣れているのだろうと思っていたのですが、実はそうではないようです。

イギリス人は人に会うと、まず天気の悪口から始めることが多いです。「今週はずっと雨だからいやになるね。」「今年の夏はここ10年でも一番最低だ。寒くて夏だって感じがしないよ。」といった具合に、とりあえず天気の悪口を言って「ほんとほんと!」と同調するところから会話が始まるのですね。

イギリス人は決して天気の悪さに慣れたりはしておらず、むしろ天気が悪いことを長年不満に感じており、それを人に話すことに一生のうちの3分の1は使っているような印象を受けます。

 

これは単に、天気に不満を持っているからという理由だけではありません。イギリス人は会話を始める時や、初対面の人に対して、いきなりフレンドリーに話しかけたり、自己アピールをすることはなく、まずは天気の話で相手の様子をうかがっているのです。

ものをズケズケ言うのはあまり好まれたことではなく、むしろ日本同様の島国気質で、謙遜したり、なかなか本音を言わないという部分も持っています。

 

そんなイギリスだからなのか、英国在住の日本人は多く、それぞれイギリスに馴染み、謳歌している人が多いです。それでも冬になると、噂の「1日で四季」を体感し、「なんで私はこんな国にいるのだ!?」と我に帰るのです。

そんなわけで、イギリス人にとって、気持ちの良い晴天というのはとても珍しいことです。たとえ今日は晴天であると思えても、決して簡単には信じません。今までそれでさんざん裏切られてきたからです。

だからこそ、半日経ってもまだ青空が続いていたり、気持ちの良い風が吹く晴天の日には、イギリス人の機嫌はとても良くなります。もちろんイギリスに住んでいるすべての人も。晴れが当たり前でないからこそ、太陽の光をありがたく感じ、それだけでハッピーになれるのです。

 

ドリズルと呼ばれるイギリス特有の雨があり、じとじとと降り続くことが多いのですが、これにも良いことがあります。

 

イギリスのいたるところに見られる芝生や美しいイングリッシュガーデン、住宅の庭に広がる幸せそうな花たちを見ると、やはり「イギリスは美しい」と感じますね。弱い雨が長い間降ることによって、とくに何もしなくても、青々とした緑が保たれるのです。

花々は鮮やかな色彩を放ち、幸せそうに感じる。そんな景色を見ていると、やはりイギリスに住んでいて良かったと感じるのです。

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Author: kanashuto

イギリス在住のフリーランスライターです。イギリスに関するコラム、健康、美容記事、その他どんなライティングでも、ご要望に合わせて執筆しています。 趣味は小説を書くこと、読書です。イギリス生活での何気ないことを書いて、楽しんでもらえたら幸いです。

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